「「偏差値教育以外の教育はあるのか?」」  
支部長 古山 久則
押忍!また暑い夏がやってまいりました。強くなるチャンスですね。
あまり
涼しい所で、冷たいものを食べすぎない様に注意してくださいね。
暑さに耐えるのはそれだけ抵抗力がUPするのですから強くなるのです。何でも無理はだめですが、強くなるというのはそういう事ではないでしょうか?
小手先のテクニックを覚えたくらいでは通用しません。熱中症などと言い過ぎるとどんどん涼しくしたくなりますし、冷たいものをどんどん飲みたくなりますね。そのほうが経済は発展するかもしれませんが、人間力は弱くなります

又、夏休みがやって来ますが、皆様、成績表(通信簿)はいかがでしたでしょうか?正直、勉強が得意な子も運動が得意な子も、両方ができる子、どちらもまだパッとしないと思っている子も色々な人がいらっしゃると思います。どうしても学校という所は文字で表すのが得意な方が有利です。
読み、書き、計算ですね。情報処理能力です。大企業などは、まずここを見て判断するので学歴社会が生まれるのだと思います。一方で何かを学ぶ時、文字で表すより、真似したり、直感で感じてパッと動いたりするのが得意な人います。子供は発達が、身も心も、能力も、人それぞれのスピードがありますから、一年生で必ずみんなが情報を処理できるかというと無理があります。でもテストの点数を見て友達や親が一喜一憂しているのを見ると、発達が遅い子は、自分が勉強できない。うれしくない。。おもしろくない。褒めてもらえない。自分は無理ではないか?苦手だなあ!と思ってしまっても無理はないでしょう。そこでエリート教育をみんなが始めるのですが、例えば、体を大きくしたり身長を伸ばしたり、筋肉をつけたいと思って、小さい時からプロテインを飲ませたとしたらどうでしょう。思ったように体が大きくなりません。やはり発達のスピードは違うと思います。飲まないよりは効果があるでしょうが、タンパク質も取りすぎは、また体に良くないのです。十人十色です。


ではどうするのか?あきらめるのか?やはり大人がもっとそこを理解した上で、その子に応じた話をするべきだと思います。そのうち理解する様になるだろうと感覚的に放置するのではなくその子が分かる現時点でのお話です。勉強も計算は形、型、フォームですが、その他は、すべて物語、ストーリー、日本語ではないでしょうか?あきらめさせずに、
面白みを感じる勉強を誰かがやらなければなりません。学校よりも塾、塾よりも家庭教師という具合に少人数の方が、その子のレベルに合わせやすいと思いますが結局は偏差値で最終的に判断されてしまうのは残念です。

正道会館では多い所では(人気のある教室は)50名程度が集まります。家庭教師、マンツーマンの正反対です。しかしながらやる事が単純(シンプル)反復練習(体で覚える)が中心で悪く言うと前に進みません。一人だけが抜け駆けできないのです。する必要もありません。子供達は素晴らしく同じ繰り返しの中から
どうすればもっとスピードを速くできるか?どうすれば形を美しくできるのかを考えます。上に上がるというよりは、理由を探す。見つけるといった具合です。物事を掘り下げているのですね。本当にいつも感動させられます。(抜け駆けは大人の専売特許です!)ですから勉強が必要なのは言うまでもありませんが、もう少し幅広い考え方も大切です。字を書いたり重たい荷物を持つのは苦手だけどパンを作ったりすると集中してのめりこんでしまう。こういう人がパン屋さんになると本人も面白いでしょうしみんなもこういう人のパンを食べたくなるでしょう。

私、古山も実はカラテに向いていると思った事は一度もありません。それが
強くなった自分を想像する楽しさを知り、本や雑誌のカラテに関する情報を勉強する楽しさを知り、正道会館の強い先生、先輩に憧れ、一緒に練習できるうれしさ、声をかけてもらうだけでうれしく感じる気持ち、技を教えてくれようものなら目が飛び出る程、見逃したくないという気持ち、それが黒帯を取らせ、全日本大会に出場し、ムエタイチャンピオンと戦うという、今から考えてもよく頑張れたものだという自分を作り上げてくれました。そういう自分だからこそ、また淡路支部の皆様も少しはご理解いただいているかと存じます。

何やら私事で横にそれてしまいましたが、政治家や病院の先生は、勉強が得意でないと情報が処理できないでしょうから必要なのだと思います。しかし、基本的な
読み、書き、計算以上の学問にあまり不安を感じることなく、もう少イペースに勉強し、そしてやはり、自分の好きな事、興味がある事を探究しながらその分野の勉強をしていってもらいたいものです。

日本の社会もどうしてもリーダーと呼ばれる人達は、勉強ができる人なのですが、是非、
行動力、コミュニケーション力
協調性、元気、礼儀、根性
など色々な角度からの人材(財)育成を心掛ける学校、企業、社会になってもらいものです。

(勉強) (運動)     (人間力)
智育、体育、プラス徳育を正道会館は重視したいと考えています。
精神を科学します。